============================================================
  古書・古本 あんふぃに メールマガジン
        2004/9/5 No.3
 http://www.g-infini.com/kosyo.html
============================================================
  目次
       - 新着情報  15点
       - 在庫本紹介 奢霸都館の本3点
       - 本の記憶  「白い夏野」(2)
       
------------------------------------------------------------
【新着情報】
注文No 書名 著者名 価格 出版社
 出版年 版 状態 状態補足 備考
 (状態 AA:極美 A:美本 B:並 C:傷みやヤケが目立つ)

<海外文学 詩集>

207 万人のための詩 エリュアール \1,300 青木書店
 1954 初 B 帯 安東次男訳。普及版。

208 イジチュールまたはエルベノンの狂気 マラルメ \700 思潮社
 1971 2刷 A カバー。背少ヤケ 秋山澄夫訳

<海外文学 小説>

541 仮面物語集 ジャン・ロラン \1,700 国書刊行会
 1984 初 A わずかに背ヤケ 函、月報 小浜俊郎訳 

542 水蜘蛛 マルセル・ベアリュ \2,200 エディシオン・アルシーブ
 1981 初 A 函、帯 田中義廣訳。序文:マンディアルグ

543 ポトマック コクトー \6,000 薔薇十字社 
 1969 初 A 函、帯。背少ヤケ。帯付きの完本なれど本体の背と
表紙にシミのような薄い色の斑点が多数あり。それ以外は状態は良。
 澁澤龍彦訳。

544 ドラキュラ・ドラキュラ ホフマン他 \4,800 薔薇十字社
 1973 初 B カバー、帯。背はヤケて赤い文字が薄く退色。
 種村季弘編訳

<海外文学 評論 他>

1027 思考の腐蝕について アルトー/リヴィエール \1,500 思潮社
 1967 初 B カバー 飯島耕一訳。アルトーとリヴィエールの
往復書簡

<日本文学 評論 他>

4055 本の神話学 山口昌男 \700 中央公論社
 1975 再版 A カバー、帯、ビニールカバー

4056 江戸文学の詩と真実 野口武彦 \500 中央公論社
 1971 初 A カバー、帯、ビニールカバー 帯の推薦文:石川淳

<美術 評論>

5512 ヴァン・ゴッホ アルトー \2,800 新潮社
 1971 初 A 函、帯。背少ヤケ 粟津則雄訳。カラー図版3点、
単色図版21点。

5513 点 瀧口修造 \2,800 みすず書房
 1979 2刷 A 函、背少ヤケ カバー絵および装丁は著者

5514 画家の沈黙の部分 瀧口修造 \1,800 みすず書房
 1969 初 A 透明カバー、函、帯

5515 余白に書く 瀧口修造 \9,800 みすず書房
 1966 初 A カバー、透明カバー、函。透明カバーの経年変化の
縮みによるカバーの皺有り。 限定1500部記番

5516 今日の美術と明日の美術 瀧口修造 \1,500 読売新聞社
 1953 初 C 全体的にヤケ

<雑誌>

9102 マリオネット 創刊号 \14,000 朱雀鍛冶工房
 1971 A 限定150部。瀧口修造、笠井叡、種村季弘 他。
ヤケ少なく状態は良好。

【在庫本紹介】
*在庫目録から奢霸都館の本をご紹介します。現時点での在庫は
この3点のみです。
 体裁等につきましては、現品を確認しつつ、奢霸都館ホームペー
ジから引用させていただきました。

・マンディアルグ「ビアズレーの墓」\20,000-(美本なれど背少ヤケ)
生田耕作訳 950部限定記番 奥付の発行日は、1898年3月16日
となっている。扉の「奢霸都館」の文字の下にも「1898」と記され
ているの。奢霸都館のモームページには、「タイトルに因み、奥付
のデザインを墓碑風にし、それに合わせ刊記もビアズレーの没年月
日を記すが、実際は1973年11月の刊行である。」と説明がある。
挿絵/ビアズレー(表紙飾画1点・挿絵9点・カット4点)
B5変型 上製本 黒色布装 表紙は金箔押 天金
貼函(表紙・背に貼り題箋)入 本文は縁飾囲み 二色刷 94頁
  
・バイロス画集「ヴィーナスの苑」 \5,500-(美本)
  970部限定記番 1975年7月7日発行 A4変型 図版18点他全21葉
 無綴 背布装上製カルトン収め 背と表紙に貼り題箋

・バイロス画集「化粧台物語」 \5,500-(美本なれど背少ヤケ)
  970部限定記番 1976年9月30日発行 A4変型 図版15点他全18葉
無綴 背布装上製カルトン収め 表紙に金箔押 挿絵貼付け
付録4頁(解説/山本芳樹) 

【本の記憶】
高屋窓秋句集「白い夏野」のこと(2)

いまは手元にないため記憶に頼るしかないのだが、織目の粗い象牙
色の布装で、函は和紙のような感じの淡い色調の紙による貼函であ
ったと思う。版型は四六版あるいはもう少し小型であったか。龍星
閣らしい上品な装丁であった。一ページに二句が配されていたと記
憶している。序文や跋文のたぐいはいっさい無い。

最初に「白い夏野」に触れたのがこの初版本であったためか、全句
集や文庫では、初めて読んだときの感覚がよみがえってこないようで
ある。強く記憶に残っている作品ほど、そのときの本の装丁や紙の
質や色そして匂い、文字の書体などの記憶と分かちがたい。

印象深い作品をいくつか記す。


白い靄に朝のミルクを売りにくる

ある朝の大きな街に雪ふれる

ちるさくら海あをければ海へちる

月光をふめばとほくに土こたふ

山鳩よみればまはりに雪がふる


参考文献 
「高屋窓秋全句集」 1976年 ぬ書房 
「現代俳句の世界16 富澤赤黄男 高屋窓秋 渡邊白泉 集」 
          1985年 朝日文庫(朝日新聞社)

------------------------------------------------------------
【後記】
本の傷みや汚れから守るために、カバーや函をパラフィン紙でくる
んだりすることがある。パラフィンだけヤケて、中身はあまりやけ
ていないこともあるので日焼け予防の効果もあり。学生のころは暇
だったせいか、自分でパラフィンくるみ作業をしていた。(暗い?)
函をくるむのには多少コツがあって、けっこう得意であった。この
作業がうまくても、身の肥やしにはまるでならなかったが。。
============================================================
   古書あんふぃに
 http://www.g-infini.com/kosyo.html
メールは mail@g-infini.com
============================================================
もどる